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文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻3号

1997年03月発行

文献概要

短報

Flunitrazepamの投与により健忘を呈した1例

著者: 大山哲12 渡部三郎1 堀口淳34

所属機関: 1正光会御荘病院 2現,清友会植田病院 3愛媛大学保健管理センター 4現,広島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.304 - P.306

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 ベンゾジアゼピン系の催眠剤の投与に基づき,一過性の健忘を呈したとする症例の報告がtriazolamを中心に散見される1〜3)。筆者らもtriazolamの服用に起因して前向性健忘を呈した症例について既報2)で論じたが,今回筆者らは,flunitrazepamの投与が原因で健忘を来した症例を経験した。flunitrazepamの投与で健忘が発現したとする報告は,諸外国での報告を含めて,未だに極めて少ない4〜8)。そのため,本症例は貴重な症例と考え,若干の考察を含めて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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