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文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻3号

1997年03月発行

短報

シスプラチン投与後に部分発作が頻発し,抗てんかん薬が有効であった症例

著者: 布施泰子1 永雄裕美子2 諏訪克行1

所属機関: 1東京都職員共済組合青山病院神経科 2東京都職員共済組合青山病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.311 - P.313

文献概要

 シスプラチンは,プラチナの錯体で,婦人科領域,泌尿器科領域をはじめとして使用頻度の高い抗癌剤の1つである。副作用としての中枢神経系の障害はまれであるとはいえ,臨床上無視できない重要性を持つと考えられる。筆者らは最近,シスプラチン投与後に部分発作が頻発した例を経験し,経過の一部を報告した3)。この症例については,臨床発作と脳波所見との関係,カルバマゼピンとジアゼパム投与が著効したことなど,さらに考察すべき点があるので,あらためてここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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