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研究と報告
幻聴に対する認知療法的接近法(第1報)—患者・家族向けの幻聴の治療のためのパンフレットの作成
著者: 原田誠一1 吉川武彦2 岡崎祐士3 亀山知道1
所属機関: 1東京逓信病院精神科 2国立精神・神経センター武蔵病院 3長崎大学医学部精神神経科学教室
ページ範囲:P.363 - P.370
文献購入ページに移動このパンフレットは10項目から成っており,各項目の表題は以下のとおりである。(1)「正体不明の声」が生じるわけ:4つの条件=不安,孤立,過労,不眠。(2)「正体不明の声」の精神科での呼び名(幻聴または幻声)と,そのいろいろな現れ方。(3)幻聴のルーツ=本人の気持や考え。(4)幻聴がもたらす悪影響①:不愉快や誤解。自分の気持が誰かに伝わり,つつぬけになっているという恐怖感。(5)幻聴がもたらす悪影響②:いろいろな偶然の出来事が,皆自分と関係があるかのようにみえてくる。(6)幻聴の治療法の基本。(7)幻聴に対処するための生活上の注意。(8)幻聴への精神安定剤の効果。(9)幻聴の受け止め方=幻聴は実際の他人の声ではない。(10)幻聴への態度=気にかけず,相手にしない。
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