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研究と報告
精神分裂病患者の脳波基礎律動—亜型別および治療反応性の観点から
著者: 岡田吉郎1 島崎正次1 四宮雅博12
所属機関: 1順天堂大学越谷病院精神医学教室 2しのみやクリニック
ページ範囲:P.371 - P.380
文献購入ページに移動緊張型では,未服薬時,徐波および速波帯域のパワー値が左前頭部で高く,服薬後は徐波帯域の減少と右半球優位の速波帯域の増加を認めた。破瓜型は未服薬時は緊張型と類似していたが,服薬後は徐波帯域の増加,α2帯域の減少を認めた。妄想型は他の2型に比べ有意な所見に乏しかった。治療反応群は未服薬時に徐波帯域のパワー値が高く,治療後には徐波,α帯域の減少,β1帯域の右半球中心の増加を認めた。治療抵抗群では治療後,徐波帯域の増加,β2帯域の減少を認めた。
上記脳波所見は,PET,SPECTなどで報告されている異常所見との関連を示唆するものと考えられた。
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