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文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻4号

1997年04月発行

研究と報告

プレアルコホリック教育プログラムとその教育効果

著者: 久冨暢子1 水谷由美子1 長島八寿子1 樋口進1

所属機関: 1国立療養所久里浜病院アルコール関連問題予防センター

ページ範囲:P.415 - P.422

文献概要

 【抄録】何らかの飲酒問題を持ちながら,48時間を超える連続飲酒およびアルコール離脱症状を経験していない大きな一群を,我々はプレアルコホリックと定義した。久里浜病院を受診したプレアルコホリックに対して,彼らの飲酒行動を修正する目的で,独自の教育プログラムを作成した。本論文は,このプログラムの紹介とプログラム開始2年後に実施した予後調査の結果をまとめたものである。
 予後調査結果から,簡単な治療介入により彼らの飲酒パターンを効果的に変えられることが明らかになった。少ないエネルギーで飲酒習慣を変えることができた大きな要因は,単に教育効果によるものだけでなく,彼らがプレアルコホリックであるという事実に関係しているものと推察された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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