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文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻4号

1997年04月発行

短報

精神運動発作を呈し慢性ウイルス脳炎を疑える1例

著者: 岩崎進一1 切池信夫1 木岡哲郎1 吉中宏隆1 井上幸紀1 山上榮1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.433 - P.435

文献概要

 ウイルス脳炎では様々な病態が報告されているが,その確定診断は脳の生検以外にはない。しかし,検査技術の発達に伴い,以前より脳炎の診断を下すことは容易になりつつある。脳炎は急性脳炎がほとんどであるが,慢性の経過をとる場合もある。また,脳炎とそれによって生じたてんかんの症状が混在する場合,鑑別診断が困難なことがある。今回,間欠的な持続する発熱・頭痛・嘔気と,それに伴い数分間の意識障害を呈し,CT,MRI,脳波,髄液所見などより慢性ウイルス性脳炎を疑った症例を経験した。本例について若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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