icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻4号

1997年04月発行

資料

阪神大震災被災救急患者の精神科的問題について—ICU収容例を中心に

著者: 松山雅1 切池信夫1 永田利彦1 井上幸紀1 西浦竹彦1 高直義1 橋本博史1 山上榮1

所属機関: 1大阪市立大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.437 - P.440

文献概要

■はじめに
 1995年1月17日に起こった兵庫県南部沖地震(阪神大震災)は阪神間に甚大な被害を及ぼし,死者数約5,500人という近年に例を見ない大災害となった。電気,水道,ガスの供給が停止し,阪神間の病院の機能が麻痺状態となったため,大阪市中心部にある本院にも,重症の被災者が多数運び込まれた。救急外来において,全身状態の良い者はそのまま外科,内科病棟に収容されたが,骨折,筋挫滅症候群など重篤で,全身状態の管理が必要な者は,直接ICUに収容された。そしてICUからせん妄などの精神科的問題を生じた例については往診依頼が続出した。そこで今回,ICUや救急病棟に収容された患者を中心に,受傷状況,身体状態,精神症状,その対応などについて検討を加えたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら