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文献概要
特集 学校精神保健—教育との連携の実際
養護教諭との連携
著者: 堤啓1
所属機関: 1福岡大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.471 - P.477
文献購入ページに移動■はじめに
筆者は昭和43(1968)年から個々の治療ケースを通じて養護教諭と連携し合うようになった。昭和55(1980)年から,福岡大学医学部精神医学教室の思春期精神医療活動の一環として,福岡県筑後地区,しばらくして筑豊地区の養護教諭による精神衛生研究協議会に助言者として赴くようになった。その間,幾度となくいくつかの高校の保健室を訪れ,養護教諭と生徒とのやりとりに接する機会にも恵まれた。数年前から,福岡市のある進学高校の学校医となり,精神科医として養護教諭と生徒の心の問題について話し合う機会が増えた。つい最近では,福岡県内の10名の経験豊かな養護教諭と共に保健室活動の実態を様々な事例を挙げて,1冊の本にして著した7)。
さらに,昭和47(1972)年から教室の思春期精神医療活動の1つとして毎年夏に行ってきた,不登校を中心に神経症圏内の生徒を対象とした思春期心理療育キャンプ(3泊4日)8)に,若手から中堅の養護教諭数名に参加していただいた。
以上のように,筆者は様々な形で養護教諭とのかかわりを持つことができた。そのような筆者自身の経験をもとにして,本稿を書いてみたい。
筆者は昭和43(1968)年から個々の治療ケースを通じて養護教諭と連携し合うようになった。昭和55(1980)年から,福岡大学医学部精神医学教室の思春期精神医療活動の一環として,福岡県筑後地区,しばらくして筑豊地区の養護教諭による精神衛生研究協議会に助言者として赴くようになった。その間,幾度となくいくつかの高校の保健室を訪れ,養護教諭と生徒とのやりとりに接する機会にも恵まれた。数年前から,福岡市のある進学高校の学校医となり,精神科医として養護教諭と生徒の心の問題について話し合う機会が増えた。つい最近では,福岡県内の10名の経験豊かな養護教諭と共に保健室活動の実態を様々な事例を挙げて,1冊の本にして著した7)。
さらに,昭和47(1972)年から教室の思春期精神医療活動の1つとして毎年夏に行ってきた,不登校を中心に神経症圏内の生徒を対象とした思春期心理療育キャンプ(3泊4日)8)に,若手から中堅の養護教諭数名に参加していただいた。
以上のように,筆者は様々な形で養護教諭とのかかわりを持つことができた。そのような筆者自身の経験をもとにして,本稿を書いてみたい。
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