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「精神医学」への手紙
Letter—治療抵抗性うつ病のbromocriptine追加療法にエビデンスはあるのか/Answer—レターにお答えして—難治性うつ病の治療アルゴリズムの目的と意義
著者: 古川壽亮1 井上猛2 小山司2
所属機関: 1名古屋市立大学医学部精神医学教室 2北海道大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.674 - P.675
文献購入ページに移動井上らが述べているように治療抵抗性のうつ病にlithiumを追加・併用することが有効であることは多くの無作為化対照試験(randomized controlledtrial;RCT)で確認されており,また多くのRCTを統合したメタアナリシス2)でも示されています。治療抵抗性のうつ病の一部では甲状腺ホルモンを追加することも有効であることを示すRCTがあり,複数のRCTのメタアナリシス1)が発表されています。しかるに,治療抵抗性のうつ病におけるbromocriptine追加の有効性については,逸話的・散発的な報告がなされているにすぎないようで,筆者は1970年以降のMEDLINE検索によっても治療抵抗性うつ病へのbromocriptine追加を検討したRCTは発見しえませんでした。
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