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文献詳細

雑誌文献

精神医学39巻7号

1997年07月発行

文献概要

研究と報告

デイケア通所中の分裂病者に対する家族の評価—Katz Adjustment Scaleを用いて

著者: 岡幸三郎1 前田正治1 内野俊郎12 中原功13 井田能成4 向笠広和15

所属機関: 1久留米大学医学部精神神経科学教室 2八女公立総合病院精神科 3筑水会病院 4下関病院 5聖マリア病院

ページ範囲:P.697 - P.704

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 【抄録】家族による症状・社会的行動評価尺度であるKatz AdjustmentScale(KAS)R1型を用いて,精神分裂病者に対するデイケア治療効果研究を前方視的に行った。その結果,外来治療のみを受けた対照群に比べてデイケア治療群では,6か月後に行った調査においてKASの「拒絶性」「猜疑心」などの諸項目が有意に改善していた。家族の視点を導入することにより患者の適応状況の把握が容易になったばかりでなく,その向上はデイケア治療の有効性を示唆したものと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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