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特集 睡眠
睡眠特集号に序す
著者: 秋元波留夫1
所属機関: 1東京大学
ページ範囲:P.791 - P.791
文献購入ページに移動 これから,時実,大熊,古閑,佐野4人の演者の方々,および吉井,山本,朝比奈,森の4人の討論者にお願いして,主として脳波の見地からみた睡眠の問題を論じていただくことになつております。演者および討論者の方々は,それぞれもつとも得意とする専門的研究のお話をされ,おそらくこの問題のこんにちの知見のエッセンスが明らかにされると思いますので,司会者として,蛇足を加える必要はありませんが,序論のようなことを簡単にのべさせていただきたいと思います。
睡眠という生物に共通する生命の周期現象は,古来多く研究されてきましたが,脳波の出現によつて,その研究は新しい時代を迎えたことは申すまでもありません.たしかに脳波,すなわち,脳の電気現象を示標とする睡眠研究は,睡眠の機序の解明に近要な寄与をもたらし,憶測や概説におおわれていた睡眠の本態に接近する途をひらきました。これまでにえられました成果のおもなものは,第1に睡眠に対応する脳の活動水準の変化の様式および法則が究明されたことであります.これによつて臨床面では,睡眠と睡眠様現象,さらには病的睡眠との鑑別が可能となり,これによつて睡眠障害の客観的研究の可能性が生まれたのであります.
睡眠という生物に共通する生命の周期現象は,古来多く研究されてきましたが,脳波の出現によつて,その研究は新しい時代を迎えたことは申すまでもありません.たしかに脳波,すなわち,脳の電気現象を示標とする睡眠研究は,睡眠の機序の解明に近要な寄与をもたらし,憶測や概説におおわれていた睡眠の本態に接近する途をひらきました。これまでにえられました成果のおもなものは,第1に睡眠に対応する脳の活動水準の変化の様式および法則が究明されたことであります.これによつて臨床面では,睡眠と睡眠様現象,さらには病的睡眠との鑑別が可能となり,これによつて睡眠障害の客観的研究の可能性が生まれたのであります.
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