icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学4巻12号

1962年12月発行

研究と報告

Ospolotの臨床使用経験

著者: 佐野勇1 谷向弘1 武貞昌志1 西村健1 西沼啓次1 小池淳1

所属機関: 1大阪大学医学部精神神経科学教室

ページ範囲:P.931 - P.934

文献概要

I.はじめに
 てんかん発作に対してこんにちまでに用いられてきた薬剤には,Barbitur誘導体,Hydantoin誘導体,Oxazolidin誘導体,Pyrimidin誘導体,直鎖系誘導体などきわめて多くの種類があり,それぞれ作用に特長があつて臨床発作型に応じて適宜選択し,あるいは配合して使用されているが,精神運動発作に確実な効果を期待しうる薬剤はなかつたといつても過計ではない。最近Bayer社より市販されたOspolot(N-(4'-Sulfamylphenyl)-butansultam(1-4))はとくにこの精神運動発作型(側頭葉てんかん)に良効が報告されている。われわれは吉富製薬Bayer薬品部より本剤の提供を受け,各種のてんかん患者に試用する機会をえたのでその臨床使用経験について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら