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研究と報告
慢性精神病患者に対する社会復帰教育(第1報)
著者: 井上正吾1 加藤孝正1
所属機関: 1三重県立高茶屋病院
ページ範囲:P.153 - P.162
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
身体的治療のみならず,社会復帰教育の重要性についてはいまさらのべる必要もないが,現在のわが国の事情よりみればなお未分野の状況にある。とくに精神科領域における社会復帰の困難なことはこれにいくらかでも関係したことのある人ならば痛感していることであろう。しかしながら,まことに遺憾なことであるが,社会復帰への指導方法,技術面の研究はあまりなされていないようである。したがつて今後の精神科における社会復帰教育として真に科学的,かつ効果的に建設してゆくためには,この教育方法,技術面の研究開拓が大切なことは自明であるといえよう。
身体的治療のみならず,社会復帰教育の重要性についてはいまさらのべる必要もないが,現在のわが国の事情よりみればなお未分野の状況にある。とくに精神科領域における社会復帰の困難なことはこれにいくらかでも関係したことのある人ならば痛感していることであろう。しかしながら,まことに遺憾なことであるが,社会復帰への指導方法,技術面の研究はあまりなされていないようである。したがつて今後の精神科における社会復帰教育として真に科学的,かつ効果的に建設してゆくためには,この教育方法,技術面の研究開拓が大切なことは自明であるといえよう。
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