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文献詳細

雑誌文献

精神医学4巻5号

1962年05月発行

文献概要

研究と報告

精神分裂病患者に対するTetrabenazine(レギュリン)の使用経験

著者: 三浦岱栄1 高橋進1 田村忍1 斉藤正道1 三浦貞則1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部神経科教室

ページ範囲:P.323 - P.328

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Ⅰ.まえがき
 いわゆる精神安定剤の出現以来,精神科領域の薬物療法は画期的な進歩をとげたが,あらゆる精神症状の軽快はまだ望めない段階にあり,さらに新たなる薬物の導入が期待されるところである。
 最近Hoffmann-La Roche社研究所のPletscherらによつて,種々のBenzoquinolizlne誘導体の薬理作用を検討中,とくにTetrabenazlne(2-oxo-3-isobutyl-9,10-dimethoxy-1,2,3,4,6,7-hexahydro-11bH-benzo-[a]-quinolizine)がReserpineと同様組織内SerotoninおよびNoradrenaline遊出作用をもち,すぐれた鎮静作用を有することが明らかにされた。その後の臨床実験により,抗精神病剤として優秀な治療効果をもつことが証明され,現在スイスのRoche社から"Nitoman"の販売名で市販されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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