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文献詳細

雑誌文献

精神医学4巻5号

1962年05月発行

文献概要

研究と報告

Dimethylaminoethanol(DMAE)の大量療法および併用療法

著者: 江熊要一1 小林直人1 高野清一1 台弘1

所属機関: 1

ページ範囲:P.331 - P.339

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Ⅰ.まえおき
 精神科領域における薬物療法の発展はめざましいものであるが,どの薬物においてもその効果は明確であるとはいいがたい。とくに,無気力,自発性減退などの症状に対して精神賦活効果をめざす場合の薬物療法は,精神安定剤よりもはるかに不満足な成績しかあげていない。われわれは,より効果的な新しい薬物を求めるかたわら,現在手持ちの薬物の適用法をくふうすることによつて,さらに効果を高め確実なものにしようと努力している。
 このような場合にしばしば用いられる方法には,薬物の大量使用と,他剤との併用がある。これらは常套的手段であつて,あまり知恵のない方法にみえるかもしれない。しかしのちにのべるごとく,向精神薬物の場合には,実はなかなかに意味するところの深い方法なのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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