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文献詳細

雑誌文献

精神医学4巻6号

1962年06月発行

文献概要

研究と報告

心因性摂食過多の1例

著者: 木村定1 長岡靖子1 芦田美彌子1 橋本智慧子1 永松ルミ子1 三好暁光2

所属機関: 1 2

ページ範囲:P.389 - P.392

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I.はじめに
 摂食行為の障害においては,単に身体的要因のみならず,種々の心理的要因,ことに小児にあつては母子間の積極的関係が重要な役割をはたしている。これらの食不能の異常のうち摂食過多Polyphagiaは,神経性食欲不振Anorexia mentalisや異物摂食Picaなどに比べてあまり研究されておらず,ことに成人にあつては,内分泌疾患や,精神薄弱症,分裂病などの場合をのぞいては,その報告例はきわめて少ない。最近われわれは摂食過多を主症状とするヒステリーの症例を経験したので,以下に本症状の有する意義を考察してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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