icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学4巻6号

1962年06月発行

文献概要

研究と報告

Phenothiazin誘導体併用によるInsulinけいれん療法

著者: 藤田貞雄1 河村国高1 小笠原健彦1

所属機関: 1四日市日永病院

ページ範囲:P.401 - P.404

文献購入ページに移動
 1)激しい興奮,あるいは躁状態が長期間続き精神病治療薬,電撃療法で効果の少ない患者9名に種々のphenothiazin誘導体の投与を行ないつつInsulinを注射し,けいれんをおこさせることによつて,劇的に興奮や躁状態の消槌をきたすことを見出した。
 2)積極的にけいれんをおこさせるInsulin療法をInsulinけいれん療法と名づけた。
 3)激しいけいれんをきたすので,危険を予想したが,結果は原法に比べてはるかに安全で,Insulin昏睡による後遺症も少なく,患者に与える苦痛も少なかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?