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文献詳細

雑誌文献

精神医学4巻6号

1962年06月発行

文献概要

研究と報告

てんかんに対するGEMONILの使用成績

著者: 佐藤久1 光川ウメ子1 丹道男1

所属機関: 1札幌医科大学

ページ範囲:P.411 - P.414

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Ⅰ.緒論
 てんかんに対する治療は古くはBrom剤がもつぱら使用されていたが1912年にPhenobarbitalが導入されたのを初めとし,最近10年余の間にはProminal,Aleviaiatin,Minoaleviatin,Mysolin,Phenuron,などがつぎつぎと出現しこの難病の治療を容易にしてきた。しかしこれらの薬品をいかに駆使すれども,患者の約1/3は発作から完全に解放されることなく病苦の責めを負つているのが現状である。それゆえにさらに強力で安全度の高い新薬の出現が望まれている現況である。
 Gemonil(Metharbital)は,1950年Perlstein1)BARBITAL系の抗てんかん剤の化学構造式によつて初めて臨床報告がなされたBarbital系の抗てんかん剤である。PerlsteinによるとGemonilは真正てんかんよりむしろ器質性病変にもとづくてんかんに対して効果があるという。われわれは,大日本製薬より本剤の提供を受け,2ヵ月間にわたり試用できた。短期間,かつ少数例ではあるが,その成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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