icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学4巻7号

1962年07月発行

文献概要

研究と報告

新催眠剤methyl-2 orthotolyl-3 quinazolone-4による臨床脳波賦活法

著者: 清水隆麿1

所属機関: 1弘前大学医学部精神科

ページ範囲:P.483 - P.487

文献購入ページに移動
Ⅰ.緒論
 臨床脳波において,閉眼・安静の状態のもとで記録された脳波に異常が認められないときでも,被検者になんらかの刺激を与えると,異常脳波が誘発されたり,あるいはすでに認められていた異常脳波がより判然とする場合がある。かような方法で,異常脳波の発見および診断を容易にすることは,脳波賦活検査法として現在では臨床脳波の必須手技となつている。その賦活の方法や種類は種々なものが行なわれ,そのおのおのの特色や脳波像への影響についても研究されてきた。
 従来行なわれてきた賦活法を概観すると,閃光刺激・音響刺激・電気刺激などの物理的刺激や,過呼吸・睡眠などの生理的刺激,Cardiazol・Diphenhydranine・Megimide・自律神経遮断剤などの薬物による化学的刺激などを単独で行なう法,さらにこれらを組合せて行なう方法などがある。これら種々の賦活法のうち,過呼吸・閃光刺激・睡眠・Cardiazol・Megimide・閃光-Cardizol・閃光-Megimideなどが一般に行なわれている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?