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研究と報告
進行麻痺の荒廃状態に対するγ-アミノ酪酸の臨床効果
著者: 吉村洋吉1 伊藤耕三1 渡辺寛一2
所属機関: 1北海道大学医学部精神医学教室 2北海道緑ヶ丘病院
ページ範囲:P.565 - P.570
文献購入ページに移動最近γ-アミノ酪酸(以後GABAと略す)に関して,生理学的1)2)6)11)12)15)17)ならびに臨床的な研究が広く行なわれてきており,臨床的な研究では柴田8),倉田4),清水8),近藤3)9)らにより精神薄弱への応用,谷10)らの精薄非行少年への応用などがあり,自発性の上昇,情動面の改善などかなりの効果を認められている。また一方において山口16)らの睡眼剤中毒の昏睡,村上5)らの脳血管障害による意識障害,肝性昏脈への応用,佐野7)らの外傷後のコルサコフ症候群およびゲルストマン症候群への応用,高木13)14)らのインシュリン衝撃療法への応用など広くこころみられているが,われわれは進行麻痺の荒廃状態にある患者7例に本療法をこころみたので,ここに報告する。
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