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文献詳細

雑誌文献

精神医学4巻9号

1962年09月発行

文献概要

研究と報告

催眠療法の著効を示した不潔恐怖症の1例について

著者: 三好郁男1 川端利彦2

所属機関: 1 2

ページ範囲:P.637 - P.640

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 1)思春期初期に発症した不潔恐怖症の催眠療法による治験例を示した。治療技法としては催眠誘導下での夢誘導の技法を用い,これにより直接的症状除去暗示ではえられなかつた永続的な治癒をみた。
 2)治療中えられた夢内容および症状の変化は患者の治癒過程を示すものとしてよく理解することができた。
 3)児童から成人への移行期における年代の神経症に対しては,症例を選び,適切な催眠技法を用いることにより,催眠療法が簡便で有効な治療技法として,独自な役割をはたしうると考えられ,今後この方面ではもつと臨床的に応用されてよいと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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