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研究と報告
精神科外来における成人病とMRI上の脳障害の分析—第2報:脳障害指数(BDI)による群間比較と痴呆化の推定
著者: 苗村育郎1 菱川泰夫1 林雅人2
所属機関: 1秋田大学医学部精神科学教室 2平鹿総合病院
ページ範囲:P.45 - P.52
文献購入ページに移動次に,各患者群のBDIの比較では,軽度群(BDI<100;N,S,EP群など),中度群(100≦BDI<200;AI,I,AL,D群など),重度群(200≦BDI<300;各群の高齢層に散在),最重度群(300≦BDI;DZ群)に判別でき,BDIが約280になると大部分の患者が痴呆化していることがわかった。以上から,「生活習慣病」に関連した脳器質症候群が精神科外来の重要部分を占め,今後の痴呆予防と精神医療のあり方を決める重要因子となっていることが判明した。
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