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研究と報告
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【抄録】医師による定期精神保健相談例248例のうち,再来した53例(反復群)の特徴を1回のみで終了または中断した193例(1回群)と比較し,またその後の相談経過を検討した。反復群では家族のみの来所が多く,神経症・心因反応と老人性精神障害が少なく,人格障害が多かった。2度目の相談は初回のあと問を置かずに来る傾向があった。再来率(次回以降再来する割合)は反復群では約5割で,全体の初回相談のそれ(約2割)より高かった。受診行動段階の前進は反復群の約3割でみられた。精神分裂病では受診行動段階の前進が少なかった。以上の結果を踏まえ,保健所精神保健相談について考察を加えた。また,受診行動モデルの実地的有用性を論じた。
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