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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻10号

1998年10月発行

文献概要

短報

入院日数を指標としたデイケアの効果

著者: 塚原敏正1 加藤元一郎2 笠原友幸3 高野佳也1

所属機関: 1駒木野病院 2東京歯科大学市川総合病院精神神経科 3秦野病院

ページ範囲:P.1095 - P.1097

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 我が国では精神科デイケアが,分裂病の再入院の防止や症状改善に対して有効であるとの報告が多い3,8〜10,12)。一方,欧米では,デイケアによる再入院率の低下は認められなかったとする報告があり2,7,13),これらの報告では入院日数の短縮2),精神症状の改善2,7),あるいはその後の就労13)にその効果を認めている。以前に我々は,精神分裂病例を対象として,駒木野病院を退院した後,デイケアを利用した群と利用しなかった群の退院後3年間の再入院率を比較し,デイケアが1年後,2年後の再入院率を有意に抑制することを報告した12)。今回我々は,退院後デイケアを利用した群と利用しなかった群の,その後の入院日数について5年間にわたって調査し,デイケアによって再入院日数が抑制される効果とその持続期間について検討を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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