icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻10号

1998年10月発行

文献概要

短報

生体腎移植後に疼痛障害を呈したレシピエントの1例—逆説的な精神症状に関する考察

著者: 福西勇夫1 酒井謙2 進藤雅仁2 小原武博2 相川厚2 長谷川昭2 溝口純二1 原隆3 鈴木二郎3

所属機関: 1東京都精神医学総合研究所 2東邦大学医学部腎臓学教室 3東邦大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.1099 - P.1102

文献購入ページに移動
■はじめに
 移植は成功したが,移植後にうつ状態がみられたとする報告がある。最近,我々は親子間の生体腎移植が成功しているにもかかわらず,移植後に疼痛障害を呈した1例を経験した。移植後にみられる逆説的な精神症状3〜5)(「逆説的」という用語はく移植が成功しているにもかかわらず……〉という意味)の発症機序を考えていくうえで,示唆に富む症例と思われたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?