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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻10号

1998年10月発行

文献概要

短報

痴呆患者の異食について

著者: 奥田正英12 原田浩美13 水谷浩明1 濱中淑彦3

所属機関: 1八事病院 2老人保健施設しおがま 3名古屋市立大学医学部附属病院精神科

ページ範囲:P.1103 - P.1105

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 痴呆性老人には異食行為がみられることがあるが,異食は毒性のある対象などでは直接生命に結び付くので医学的に,また介護・看護の観点からも重要である。しかし,異食に関する報告は少なく,異食が摂食障害かという基本的な問題8)や異食をKlüver-Bucy症候群との関連でとらえる立場の問題1)などがある。今回,我々は異食を伴う痴呆患者について,痴呆の臨床診断,異食の内容や頻度,痴呆の程度や日常生活動作(ADL)との関連,随伴する精神症状・問題行動,それに頭部CTによる画像所見を検討したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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