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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻10号

1998年10月発行

文献概要

短報

右視床出血後に躁うつおよび精神病様症状を呈した1症例

著者: 飯島幸生1

所属機関: 1公立富岡総合病院

ページ範囲:P.1107 - P.1109

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 視床には意識,感覚,運動,情動や自律神経といったあらゆる種類の情報が様々な脳部位から送られてくる。さらに視床はそれらの情報をただ単に中継して大脳皮質に送るという単純機能だけでなく,大脳皮質からの下行性線維を受けて統合処理するという高次機能を有することが明らかになりつつある。精神機能との関連においても注目されている一方で,これまで視床障害と精神症状に関する報告は少ない。
 今回,右視床出血後に躁うつおよび精神病様症状を呈した症例を経験し,精神症状の発現と各視床核との関連について若干の考察を加えたので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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