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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻10号

1998年10月発行

文献概要

短報

薬物療法が有効であった中年期の自己臭恐怖の2例

著者: 朝倉聡1 築島健1 北川信樹1 傳田健三1 小山司1

所属機関: 1北海道大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.1111 - P.1113

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 自己臭恐怖については精神分裂病との関連や,自我漏洩症候群,思春期妄想症としてとらえる方向など,臨床精神病理学的に多彩な報告がなされてきている。その多くは,これを対人恐怖の1病型として考えている8)。自己臭恐怖が青年期に好発することについては諸家の報告するところであるが,その中年期以降の経過については十分に検討されていない。また,症例報告はあるものの,その薬物療法についての有効性も十分に検討されていないと思われる。今回,青年期に発症し中年期以降に症状が再燃した自己臭恐怖で,薬物療法が有効であった2例を経験したので,これを報告し,その発症状況および薬物療法の可能性について若干の考察を加えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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