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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻11号

1998年11月発行

文献概要

研究と報告

てんかん患者における就労および結婚状況

著者: 和田一丸1 桐生一宏1 河田祐子1 岡田元宏1 横田浩1 古郡華子1 武田哲1 栗林理人1 近藤毅1 矢部博興1 田崎博一1 兼子直1

所属機関: 1弘前大学医学部神経精神科

ページ範囲:P.1155 - P.1162

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 【抄録】5年以上外来通院を継続している20〜60歳のてんかん患者288例を対象として,社会生活状況に関する面接調査を行った。就労状況については,調査時に無職であったものが45例あり,そのうち15例はてんかんが原因で職に就けないと回答した。調査時無職であった45例では,定職を有する群(169例)と比較し,発作抑制の困難な例,神経精神医学的合併障害を有する例の割合が有意に高かった。発作が原因で職を失った経験のあるものは41例であった。結婚状況については,離婚経験者が30例認められたが,そのうち離婚の原因がてんかんと直接関係していたと回答したものが7例であった。この7例のうち結婚前に配偶者に病名を告知していたものは1例のみであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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