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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻11号

1998年11月発行

研究と報告

癌告知に関連して心因性嘔吐を繰り返した終末期癌患者の2例

著者: 森田達也1 井上聡1 千原明1

所属機関: 1聖隷三方原病院ホスピス

ページ範囲:P.1187 - P.1191

文献概要

 【抄録】癌告知に関連した葛藤から心因性の嘔吐を繰り返した2症例を報告した。いずれも,心理的外傷体験となる破壊的な「告知」を受けたことが契機となった。患者は病気について疑念を持ったが,周囲の告知しない方針によってコミュニケーションは途絶され,不信,疎外感を強め,身体症状が強化された。ホスピスケアにおいて環境を整え,正直な病状説明を行ったところ身体症状は軽快した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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