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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻11号

1998年11月発行

文献概要

短報

Carbamazepineの投与で知覚音の全音低下を呈した躁うつ病の1症例

著者: 辻誠一1 堀口淳1 山下英尚1 加賀谷有行1 横田則夫2 山脇成人1

所属機関: 1広島大学医学部神経精神医学講座 2広島県立保健福祉短期大学作業療法学科

ページ範囲:P.1213 - P.1215

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 carbamazepineは抗てんかん薬として汎用されているが,躁うつ病や精神分裂病に対するmood stabilizerとしても用いられる。その副作用には眠気,運動失調,複視など種々のものがある。筆者らは躁うつ病の患者にmood stabilizerとしてcarbamazepineを投与したところ知覚音の全音低下を訴えた症例を経験した。現在までのところcarbamazepineの投与に起因して知覚音の異常を来したとする報告は極めて少なく,貴重な症例と考えられたので若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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