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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻12号

1998年12月発行

文献概要

短報

心因性疼痛として治療されていた経過中にHAMが判明した1症例

著者: 北賢二1 森岡洋史2 福迫博1 白谷敏宏1 滝川守国1

所属機関: 1鹿児島大学医学部神経精神医学教室 2鹿児島大学保健管理センター

ページ範囲:P.1300 - P.1302

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 HTLV-Ⅰ associated myelopathy(以下HAMと略す)は,臨床的には痙性対麻痺と排尿障害を主症状とする慢性の炎症性疾患であり4),日本ではHTLV-Ⅰ感染キャリアーの多い九州地方からの報告が多い11)
 今回筆者らは,腰痛を発症し,数か所の整形外科病院で1年以上検査を受けたが原因不明で,さらにうつ状態も加わるなど治療に反応せず,心因性疼痛と診断され治療を受けていた1女性例を経験した。本症例は入院精査によりその後HAMと診断され,加療により症状の軽減が得られたので若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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