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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻2号

1998年02月発行

文献概要

短報

リチウムおよびカルバマゼピンの血清カルシウム濃度への影響

著者: 新開隆弘1 吉村玲児1 寺尾岳1

所属機関: 1産業医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.197 - P.199

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 カルシウム(Ca)は神経伝達において重要な役割を果たしていると考えられている。我々は,基礎研究(in vitro study)でリチウム(Li)およびカルバマゼピン(CBZ)が細胞内へのCa流入を抑制することを報告した6,8)。臨床研究では,Liが血清Ca濃度を上昇させるといった報告2,5)や変化させないといった報告がある3)。また,CBZに関しては,血清Ca濃度を変化させないといった報告7)やむしろ低下させるといった報告1,4)がある。すなわち,LiおよびCBZの血清Ca濃度に対する影響に関しては,まだ意見の一致がみられていない。
 そこで今回我々は,精神科患者を対象にLiとCBZの血清Ca濃度に及ぼす影響について,カルテをもとにretrospectiveに予備的な調査を行ったので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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