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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻2号

1998年02月発行

文献概要

短報

治療域の抗てんかん薬により精神症状が出現した脳膿瘍術後てんかんの1例

著者: 宗岡幸広12 高橋三郎1

所属機関: 1北海道立向陽ケ丘病院 2現,旭川医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.201 - P.203

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 てんかんにみられる精神症状の発現要因の1つとして,抗てんかん薬(Antiepileptic drugs;AED)の関与が指摘されているが,多くの報告はAEDの血中濃度が中毒域を示しており5),治療域濃度において幻覚妄想状態が出現したという報告は少ない4,6)。このたび,心気抑うつ状態および幻覚妄想状態を呈し,この精神症状の発現に治療域のAEDの関与が考えられた脳膿瘍術後てんかんの症例を経験したので,精神症状の特徴および発現要因などについて,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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