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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻3号

1998年03月発行

文献概要

研究と報告

ビデオ画像変形身体イメージ測定装置とEating Disorder Inventory(EDI)で評価した摂食障害患者の身体イメージについて

著者: 中井義勝1

所属機関: 1京都大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.247 - P.252

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 【抄録】自家開発したビデオ画像変形身体イメージ測定装置とEating Disorder Inventoryを用いて摂食障害患者(123例)の身体イメージを評価し,健常女性(80例)と比較した。自己像を,神経性無食欲症(AN)は過大評価せず,神経性大食症(BN)は過大評価したが,健常女性と有意の差がなかった。体重率で補正した理想像の認知指数は不食型AN(AN-R),大食型AN(AN-B),AN既往BN(BN-A)で健常女性に比し小さく,アンケート調査では明らかとならない潜在的なやせ願望の存在が明らかとなった。今回の成績から身体イメージの認知は,現在の体型の影響を受けること,身体イメージ測定装置は摂食障害患者,特にAN-Rに潜在的に存在するやせ願望の評価に有用であることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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