文献詳細
研究と報告
クモ膜嚢胞や巨大大槽を認めたパニック障害—4症例の報告
著者: 清田晃生1 穐吉條太郎1 山田久美子1 堤隆1 五十川浩一1 郭忠之2
所属機関: 1大分医科大学精神神経医学教室 2厚生連鶴見病院脳神経外科
ページ範囲:P.295 - P.301
文献概要
クモ膜嚢胞の1例は側頭部に存在し辺縁系や脳幹部を圧排しており,このことが発症に関与している可能性があると考えられた。他の1例は後頭蓋窩に存在し,小脳の軽度圧排を認めた。巨大大槽の1例でも小脳の軽度圧排がみられ,解剖学的観点などから,小脳とパニック障害との関連の有無が今後の問題として考えられた。
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