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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻3号

1998年03月発行

短報

Carbamazepineに関連する無菌性髄膜脳炎を併発した自閉性障害の1症例

著者: 石川正憲1 水上勝義2 白石博康2

所属機関: 1有朋会社団栗田病院 2筑波大学臨床医学系精神医学

ページ範囲:P.303 - P.306

文献概要

 無菌性髄膜脳炎は細菌や真菌が原因ではない髄膜炎を総称し,そのほとんどはウイルスが原因と考えられているが,近年,薬剤起因性の無菌性髄膜炎の報告が少数ながら散見されるようになった。今回我々は易刺激性,興奮,てんかん発作などを認めた自閉性障害の患者の治療にcarbamazepineを投薬した後に無菌性髄膜脳炎を呈した1例を経験した。これまでcarbamazepineによる無菌性髄膜炎の報告は極めて少なく2,6〜8,11,13),貴重な症例と思われたのでここに報告し,若干の考察を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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