文献詳細
文献概要
短報
胃切除4年後に発症したウェルニッケ脳症の1例
著者: 岡田真一1 中里道子1 井上博1 榊原隆次2 山内直人1 児玉和宏1 佐藤甫夫1
所属機関: 1千葉大学医学部精神医学教室 2千葉大学医学部神経内科学教室
ページ範囲:P.311 - P.314
文献購入ページに移動ウェルニッケ脳症の誘因として,アルコール大量摂取のほかにまれではあるが,妊娠悪阻3),絶食によるもの2),不適切な中心静脈栄養によるもの6)などが報告されている。
最近我々は,胃切除4年後に通常の生活をしていたにもかかわらずウェルニッケ脳症を発症した1例を経験した。症状が比較的軽度であったため診断が遅れたが,幸い予後は良好であった。自戒をこめて若干の考察とともに報告する。
掲載誌情報