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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻3号

1998年03月発行

文献概要

シリーズ 日本各地の憑依現象

山陰地方の狐憑き

著者: 福間悦夫1

所属機関: 1国立療養所鳥取病院

ページ範囲:P.331 - P.334

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 古代山陰道は神々の歩いた道である。古事記によると,大国主命は出雲(島根県)から伯耆(鳥取県)を経て因幡(同)へとたどり,傷ついた兎を癒すことによって記録に残る我が国最初の医薬医療の施術者となった。“八雲立つ”と謳われる出雲はこうした神話のふるさとであり,素朴な信仰や伝承が生き続けるところであったが,やがてこの地を中心に我が国でも特異な社会病理が生じ地域を被うことともなった。人びとを不安に駆り立てた狐憑きもその1つである。
 まず,昭和30年代後半から40年代初期(1960年代)にかけて山陰地方で私の遭遇した事例を挙げてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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