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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻4号

1998年04月発行

文献概要

研究と報告

インターフェロンにより遷延する痴呆症状を呈した1症例

著者: 鹿島直之1 朝田隆1 木村道宏1 宇野正威1 高橋清久1

所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院精神科

ページ範囲:P.401 - P.406

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 【抄録】C型慢性肝炎に対するインターフェロン(IFN)の投与により,慢性的な記憶障害,見当識障害などの痴呆様状態を呈した1例を報告した。脳代謝改善剤などの投与では症状は改善せず,投与中止後9か月を経た現在も経過は遷延している。現在までにIFNによる精神症状の報告は多くみられ,そのほとんどが投与中止後数か月以内に改善している。IFNの中止後も,精神症状が数か月にわたって遷延した類似の症例と比較し,その特徴を検討した。その結果,神経学的にはパーキンソニズムが多くみられること,比較的高齢であること,投与されたIFNの種類はIFN-αのみであることが指摘された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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