文献詳細
短報
Paroxysmal kinesigenic choreoathetosisの1症例
著者: 伏見雅人1 三島和夫1 清水徹男1 菱川泰夫1
所属機関: 1秋田大学医学部精神科学教室
ページ範囲:P.415 - P.418
文献概要
Gowers3)や呉2)の報告以来,このような症例が,paroxysmal kinesigenic choreoathetosisのほか,conditionally responsive extrapyramidalsyndrome,kinesthetic or kinesigenic reflexepilepsy,dystonic seizures induced by movementなどの様々な名称で報告されている。PKCの病態生理はまだ不明であるが,本症を随意運動に伴う運動覚刺激により惹起される反射性てんかんであるとする見解8)と,何らかの錐体外路系機能障害による不随意運動であるとする見解7)とがある。本報告では,我々の施設でPKCと診断された1症例の臨床特徴,発作の画像記録および発作時の脳波記録を提示し,PKCの病態に関して若干の考察を加える。
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