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特集 アジアにおける最近の精神医学事情
アジアにおける最近の精神科医療体系
著者: 浅井邦彦1
所属機関: 1医療法人静和会浅井病院
ページ範囲:P.499 - P.505
文献購入ページに移動■はじめに
アジアにおける精神医療は,各国の歴史や社会・経済・文化的背景によって異なっていることは言うまでもない。本稿では,代表的諸国として中国,台湾,韓国,フィリピン,タイ,マレーシア,ベトナムを取り上げた。日本精神病院協会で厚生省の委託事業として毎年実施しているJICA(国際協力事業団)研修会に参加された各国の指導医のカントリー・レポートなども参考に,実際に筆者が訪れた国々を中心として紹介したい。なお,中国については,筆者の病院と中国衛生部との覚書に基づいて,1986年より毎年2人ずつ当院に留学(1年または6か月)し,研修している医師に直接聞いた資料に基づいている。
アジアにおける精神医療は,各国の歴史や社会・経済・文化的背景によって異なっていることは言うまでもない。本稿では,代表的諸国として中国,台湾,韓国,フィリピン,タイ,マレーシア,ベトナムを取り上げた。日本精神病院協会で厚生省の委託事業として毎年実施しているJICA(国際協力事業団)研修会に参加された各国の指導医のカントリー・レポートなども参考に,実際に筆者が訪れた国々を中心として紹介したい。なお,中国については,筆者の病院と中国衛生部との覚書に基づいて,1986年より毎年2人ずつ当院に留学(1年または6か月)し,研修している医師に直接聞いた資料に基づいている。
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