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短報
Alprazolamが奏効した季節性感情障害の1症例
著者: 神出誠一郎12 山田尚登1 加藤進昌1
所属機関: 1滋賀医科大学医学部精神医学講座 2八幡青樹会病院精神科
ページ範囲:P.539 - P.541
文献購入ページに移動季節性感情障害(seasonal affective disorder;SAD)は,冬期に抑うつ・活動性低下・過眠・過食などの症状を示し,夏期には寛解するといった臨床的特徴を示す5)。治療には主に光療法が用いられてきたが,近年,alprazolam(ALP)が奏効する症例が報告された8)。今回我々は,光療法にて十分軽快せず,ALPの投与にて完全寛解したSADの症例を経験した。本症例では睡眠相後退症候群(delayed sleep phase syndrome;DSPS)を合併しており,本稿は,SADに対するALP療法に加え,SADとDSPSとの関係に関しても考察を加えた。
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