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転換性障害の臨床的検討
著者: 大門一司1 野口俊文2 山田尚登2
所属機関: 1西山病院 2滋賀医科大学精神医学講座
ページ範囲:P.555 - P.557
文献購入ページに移動前回我々は,滋賀医科大学附属病院精神科神経科外来を受診し,解離性障害と診断された症例の病歴を調査検討した4)。その結果,解離性障害の臨床的特徴として,
(1)女性に多い
(2)35歳までの発症数が全体の77%を占める
(3)心理社会的ストレッサーでは,病気および経済的負担と職場関係の頻度が高い
(4)77%の症例が発症してから1か月以内に治療機関を受診している
(5)初診時は社会的,職業的,または学校の機能が中等度に障害されている
(6)外来通院を継続し治療終結した症例が31%であるのに対して,初回,もしくは途中で外来通院を中断している症例が65%を占めるといった所見を認めた。
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