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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻6号

1998年06月発行

短報

寝言恐怖を呈した強迫性障害の1症例

著者: 中田潤子1 岩井晶子1 中村曜子1 向後祐子1 笠原敏彦1

所属機関: 1国立国際医療センター精神科

ページ範囲:P.641 - P.643

文献概要

 寝言恐怖4)は「他人に知られたくない考えが睡眠中に寝言の形で口から洩れ出て,周囲の人に聞かれてしまうことに対する病的恐怖」であり,それが妄想的確信にまで至ったものを寝言妄想4)という。しかし,今まで報告された寝言恐怖(妄想)の症例は極めて少なく,そのほとんどは精神分裂病や境界例の病態水準に属するものである1,3〜5)
 筆者らは,強迫神経症の経過中に寝言恐怖を呈し,純粋に神経症レベルの病態水準にとどまったまま経過した1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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