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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻6号

1998年06月発行

文献概要

短報

インターフェロン治療終了後も遷延した感情障害を認めたC型慢性肝炎の2例

著者: 門司晃1 吉田一郎1 田代謙一郎2 林要人2 田代信維1

所属機関: 1九州大学医学部神経精神医学教室 2宮崎医科大学精神医学教室

ページ範囲:P.649 - P.651

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 インターフェロン(IFN)治療中には多彩な中枢神経系の副作用が生じ,その中には,不眠,抑うつ,幻覚妄想などの精神症状も含まれている。これまでの報告7,8,11)では,これら中枢神経系の副作用がIFNの中止によって比較的速やかに消退したというものが多いが,IFNの影響が長期間にわたって持続した内容のものも最近になって,少数ながらみられるようになった1〜4,12)。さらに,IFNが非可逆的な影響を残す可能性を指摘する報告もある5)。今回我々は,IFN中止後2年以上も遷延した感情障害を認めたC型慢性肝炎の2例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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