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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻6号

1998年06月発行

短報

デポ剤の維持療法中にビペリデン中断により悪性症候群を発症した1例

著者: 星越活彦1 森末連1

所属機関: 1医療法人光風会三光病院精神科

ページ範囲:P.653 - P.655

文献概要

 持効性抗精神病薬(デポ剤)は,精神分裂病患者の社会復帰や再発・再燃の予防に有効な治療薬である。今回我々はfluphenazine decanoate(FD)による外来維持治療中に悪性症候群を発症した慢性分裂病の症例を経験した。FDによる悪性症候群の報告2,3,11)は,これまでにもいくつかなされている。しかし,FD投与後におけるfluphenazine血中濃度と副作用の関連を指摘した報告はまだなされてはいない。本症例での悪性症候群の発症原因およびfluphenazine血中濃度の推移について,若干の考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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