icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻7号

1998年07月発行

研究と報告

インターフェロン療法中にみられる精神障害における自己記入式質問票の有用性—予測とスクリーニング

著者: 萬谷智之15 佐々木高伸1 明智龍男16 米澤治文1 引地明義1 井上純一2 宮岡等3 堀口淳4 山脇成人4

所属機関: 1社会保険広島市民病院精神科 2社会保険広島市民病院内科 3昭和大学医学部精神医学教室 4広島大学医学部神経精神医学講座 5現,東京武蔵野病院精神科 6現,国立がんセンター研究所支所精神腫瘍学研究部

ページ範囲:P.717 - P.721

文献概要

 【抄録】1995年3月から1996年5月の間にインターフェロン(IFN)療法を施行された患者57例に対し,Self-rating Depression Scale(SDS)とHospital Anxiety and Depression Scale(HAD尺度)を用いてprospectiveに評価を行った。精神障害の発症を10例(17.8%)に認め,IFN投与前のSDS得点,HAD尺度D得点は精神障害を認めたP群では,認めなかったN群に比して有意に高く,精神障害の発症の予測因子となる可能性が示唆された。また,IFN療法開始2週間後の時点で,精神障害のスクリーニングにおける両尺度の有用性を調べたところ,HAD尺度D得点を,区分点を5/6点として用いるのが臨床的に最も有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら