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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻8号

1998年08月発行

研究と報告

特定の季節に発症したrestless legs syndromeの1症例

著者: 榊原聡1 本間裕士1 香坂雅子2 福田紀子3 早坂光司4 小林理子1 小山司1

所属機関: 1北海道大学医学部精神医学講座 2現,札幌花園病院 3北海道大学医療技術短期大学衛生技術学科 4北海道大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.847 - P.852

文献概要

 【抄録】季節性に発症する周期性四肢運動障害(PLMD)を伴うrestless legssyndrome(RLS)の1例を報告した。症例は毎年11月にPLMDを伴うRLSを発症,約1か月で自然軽快していた。病相期には中途覚醒,stage shiftの増加が認められ,総睡眠時間は減少,stage W, 1が増加し,stage 2,3+4,REMは減少,睡眠効率も低下していた。また二分脊椎,椎間板ヘルニア,脊柱管狭窄を合併し,PLMD出現に関与したと考えられた。季節性発症の原因としては,寒冷刺激による末梢血管収縮が11月頃最大になることから,それによる末梢循環障害の増悪が,RLSを顕在化させたと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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