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文献詳細

雑誌文献

精神医学40巻9号

1998年09月発行

文献概要

研究と報告

Etizolam依存の1治療例

著者: 佐藤晋爾1 堀孝文2 鈴木利人2 白石博康2

所属機関: 1筑波大学附属病院精神神経科 2筑波大学臨床医学系

ページ範囲:P.916 - P.922

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 【抄録】対人恐怖の治療中に,7年間にわたりetizolamに依存し,最大内服量30mg/日に達した41歳の1女性例について報告した。本例では耐性が形成され,離脱症状も認めた。漸減療法により離脱症状は軽度なものにとどまり,抗不安薬依存の治療において漸減療法が適当であると考えられた。本例では血中のetizolamが消失した後も離脱症状を認め,同剤の中間代謝物や従来は同剤には存在しないとされてきた蓄積性との関連を検討した。またSPECTで前〜側頭葉の血流低下を認め,薬物依存と脳血流異常の関連を検討してゆくことが,今後の課題と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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